三次元グラフィック・ディスプレイ端末装置は、三次元での移動、拡大/縮小、回転、さらには面を陰影づけするシェーディングや、光源を複数個設定することのできる照明モデル計算機能などが、すべてハードウェアにより実現されており、きわめて高速な処理が行なえるようになった。
ラスタ型の普及は、同時に色の扱いが簡単にできるようになり、カラー・グラフィックスという、よりリアルな表現を可能にする技術を進展させることにもなった。
このように、タイムシェアリング・アーキテクチャ、そしてグラフィック・ディスプレイ端末装置という形で進展してきたパソコン・グラフィックスであるが、これらの技術はそのまままた形を変えワークステーションに受け継がれ、グラフィックス・ワークステーションといわれる、新しいシステムとして広く使われるようになったのである。